高血圧の原因はお酒かな?

お酒は高血圧の原因の一つですが、唯一の原因ではありません。高血圧は、遺伝、食生活、運動習慣、肥満、喫煙、ストレスなど、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症します。

お酒は、以下のようなメカニズムで血圧を上げる可能性があります。

血管拡張作用: 少量のお酒は血管を広げて血圧を下げますが、過度の飲酒は血管を拡張しすぎ、逆に血圧を上げてしまいます。
交感神経の活性化: アルコールは交感神経を活性化し、心臓の拍動数を増加させ、血管を収縮させます。
体内の水分量増加: アルコールは利尿作用があり、体内の水分量を減少させます。しかし、その結果、体内の塩分濃度が高くなり、血圧が上昇します。
レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAA系)の活性化: アルコールはRAA系を活性化し、血圧を上昇させます。
肥満: アルコールは高カロリーなため、過度の飲酒は肥満につながり、高血圧のリスクを高めます。

高血圧のリスクを減らすためには、適度な飲酒を心がけることが重要です。厚生労働省は、男性1日20g、女性1日10g程度を目安としています。これは、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本、ワインならグラス1杯程度です。

また、高血圧の予防には、以下の点にも注意が必要です。

食生活: 塩分の摂取量を減らす、カリウムや食物繊維を多く摂る
運動習慣: 週3~5回、30分以上、息が少し上がる程度の運動をする
肥満: BMI25以上の人は、減量する
喫煙: 禁煙する
ストレス: ストレスを溜めないようにする

高血圧は、脳卒中や心臓病などのリスクを高めるため、早期発見・早期治療が重要です。血圧が高い方は、定期的に血圧を測定し、医師の指導に従って治療を受けましょう。

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