血圧は上と下でどちらが高いとやばいですか?やばい数値はいくつ?
血圧の上下どちらが高い方が危険かは、一概には言えません。 それぞれのリスクと、それに伴う注意点が異なります。
1. 上の血圧(収縮期血圧)が高い場合
上の血圧が高い場合は、心臓が血液を送り出すときの血管にかかる圧力が高いことを意味します。これは、動脈硬化が進行している可能性が高いことを示しており、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなります。
特に、上の血圧が160mmHg以上の場合は、高血圧の中でも重症度が高く、早急な治療が必要となります。
上の血圧が高い場合の注意点
動脈硬化の進行を抑制するために、生活習慣の改善を徹底しましょう。 具体的には、減塩、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス解消などが重要です。
医師の指示に従って、適切な薬物療法を受けましょう。
2. 下の血圧(拡張期血圧)が高い場合
下の血圧が高い場合は、心臓が血液をためているときの血管にかかる圧力が高いことを意味します。これは、血管の弾力性が失われている可能性が高いことを示しており、動脈瘤や心不全などのリスクが高くなります。
特に、下の血圧が90mmHg以上の場合は、高血圧の中でも重症度が高く、早急な治療が必要となります。
下の血圧が高い場合の注意点
血管の弾力性を回復するために、生活習慣の改善を徹底しましょう。 具体的には、減塩、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス解消に加え、十分な睡眠と適度な体重管理も重要です。
医師の指示に従って、適切な薬物療法を受けましょう。
3. 脈圧(上の血圧と下の血圧の差)が大きい場合
脈圧は、上の血圧と下の血圧の差のことを指します。脈圧が大きい場合は、動脈硬化が進行している可能性が高いことを示しており、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなります。
特に、脈圧が60mmHg以上の場合は、注意が必要です。
脈圧が大きい場合の注意点
動脈硬化の進行を抑制するために、生活習慣の改善を徹底しましょう。 具体的には、減塩、適度な運動、禁煙、節酒、ストレス解消に加え、コレステロール値を下げる食事も重要です。
医師の指示に従って、適切な薬物療法を受けましょう。
血圧が高いとどんな症状がでますか?
血圧が高くなると頭痛やめまい、肩こりなどの症状が出ることがあります。 ただ、これらの症状は疲労や風邪でも起こりうるため、自覚症状のみで高血圧か否か判断するのは困難です。 早期発見・早期対処するためにも、定期的に健康診断を受けるか、家庭用の血圧器を購入して、血圧を測定する習慣をつけるようにしましょう。
高血圧が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
頭痛
めまい
肩こり
動悸
息切れ
手足のむくみ
倦怠感
集中力の低下
夜尿症
**これらの症状は、高血圧以外にも様々な原因で起こる可能性があるため、**高血圧であることを確定するには、血圧を測定する必要があります。
また、高血圧が放置されると、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすリスクが高くなります。
以下は、高血圧が原因で起こる可能性のある、重篤な病気を代表的な症状です。
脳卒中:突然、片側の手足に麻痺や力が出なくなる、呂律が回らなくなる、言葉が出なくなる、顔面麻痺などの症状が現れる。
心筋梗塞:胸痛、息切れ、冷や汗などの症状が現れる。
高血圧は、生活習慣の改善と薬物療法によって、十分にコントロールすることができます。
血圧が高くなる一番の原因は何ですか?
日本人が高血圧になる一番の原因は、食塩の過剰摂取による食生活の乱れです。 厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、食塩に関する男女の摂取基準を次のように定めています。 和食には、塩分が多い傾向にあります。 そこで日本人が、食塩の摂取量を減らすためには、和食に含まれる調味料や食品を減らすと良いです。
血圧と塩分は、直接的な関係があると言われています。
塩分を過剰に摂取すると、体内に水分が蓄積し、血液量が増えます。すると、血管にかかる圧力が上がり、血圧が上昇することになります。
**しかし、**塩分に対する感受性には個人差があり、すべての人が塩分を控えるだけで血圧が下がるわけではありません。
**塩分感受性とは、塩分を摂取したときに血圧がどの程度上昇するのかを表す指標です。 塩分感受性の高い人は、塩分を少し摂取しただけで血圧が大きく上昇し、一方、塩分感受性の低い人は、塩分を多く摂取しても血圧があまり上がらないという特徴があります。
日本人の約50%は、塩分感受性の高い人と言われています。
塩分以外にも、血圧に影響を与える要因はたくさんあります。
遺伝: 遺伝的に高血圧になりやすい体質を持っている人もいます。
年齢: 加齢とともに、血管が硬くなり、血圧が上がりやすくなります。
肥満: 肥満は、血圧を上げる原因となります。
運動不足: 運動不足は、血圧を上げる原因となります。
ストレス: ストレスは、血圧を上げる原因となります。
睡眠不足: 睡眠不足は、血圧を上げる原因となります。
喫煙: 喫煙は、血圧を上げる原因となります。
飲酒: 過度な飲酒は、血圧を上げる原因となります。
**高血圧と診断されたら、**塩分を控えることに加え、生活習慣全体を見直すことが大切です。
**また、塩分感受性の高い人は、塩分以外にも、血圧を下げるための対策が必要となる場合があります。
高血圧で塩分よりも気をつけるべきこと
高血圧は、塩分以外にも様々な要因によって引き起こされます。塩分を控えることは重要ですが、それだけで血圧を十分にコントロールできない場合も多いです。
高血圧で塩分よりも気をつけるべき主なポイントは、以下の5つです。
1. 生活習慣の改善
適度な運動: 週に3~5回、30分以上、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行いましょう。
体重管理: 肥満している場合は、体重を減らすことで血圧を下げることができます。
禁煙: 喫煙は血圧を上げる原因となります。
節酒: 過度な飲酒は血圧を上げる原因となります。
ストレス解消: ストレスは血圧を上げる原因となります。十分な睡眠、趣味の時間など、ストレス解消法を見つけて実践しましょう。
2. カリウムの摂取
カリウムには、ナトリウムを排泄する作用があるため、血圧を下げる効果があります。カリウムを多く含む食品には、バナナ、アボカド、ほうれん草、ジャガイモ、トマトなどがあります。
3. カルシウムの摂取
カルシウムには、血管を拡張する作用があるため、血圧を下げる効果があります。カルシウムを多く含む食品には、牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、海藻類などがあります。
4. 良質な睡眠
睡眠不足は、血圧を上げる原因となります。毎日7~8時間程度の睡眠を心がけましょう。
5. 適度な体重
肥満は、血圧を上げる原因となります。BMIが25を超えている場合は、減量を目指しましょう。
これらの生活習慣を改善することで、塩分を控えるよりも効果的に血圧を下げられる場合があります。